二重国籍問題はハーフも?国籍を二重と捉えるのがそもそも間違いなんじゃ?

二重国籍 ハーフ

ハーフが日本で生きる上で考えないといけないのが、“二重国籍”の問題。

そもそも二重国籍とは一体なんのことを指すのか。なぜ国籍は二重ではいけないのか。なぜ国籍が2つある場合は二重という呼び方をされるか。

生まれてからずっと2つの国を自分の国として考えてきたハーフは、二重国籍問題とどう向き合うべきなのかを考えて見ます。

二重国籍は問題なのか?

そもそも二重国籍とは一体なに?

まず、二重国籍と一般的に呼ばれているのがなにかについて説明します。

二重国籍はある人たちに対する言葉で、その該当する人は、シンプルに言えば、日本の国籍と外国の国籍を有する人(重国籍者)です。

日本と外国の国籍を有していれば、日本では二重国籍、多重国籍と呼ばれます。

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自分が二重国籍かを確認する方法はあるのか?

法務省では、日本の国籍と外国の国籍を有する人(重国籍者)は,一定の期限までにいずれかの国籍を選択する必要があります(国籍法第14条第1項)。 期限までに選択をしない場合には,日本の国籍を失うことがありますので,注意してください。

という言葉とともに、下記の人が国籍を選択しないといけないとしています。(長いので読み飛ばしても大丈夫です。要約してます。)

・重国籍となる例としては,一般に,次のような場合があります。
ただし,外国の法制度は変更されている可能性がありますので,外国の法制度を確認したい場合は,当該外国におこなっていただくとともに,国籍の決定は,その国家の専権事項とされていることから,ある方が外国国籍を有するかどうかの確認も,当該外国におこなってください。
(1) 日本国民である母と父系血統主義(注1)を採る国の国籍を有する父との間に生まれた子(例:生まれたときに,母が日本国籍,父がイラン国籍の子)
(2) 日本国民である父または母と父母両系血統主義(注2)を採る国の国籍を有する母または父との間に生まれた子(例:生まれたときに,父(又は母)が日本国籍,母(又は父)が韓国国籍の子)
(3) 日本国民である父または母(あるいは父母)の子として,生地主義(注3)を採る国で生まれた子(例:生まれたときに,父母が日本国籍であり,かつ,アメリカ,カナダ,ブラジル,ペルーの領土内で生まれた子)
(4) 外国人父からの認知,外国人との養子縁組,外国人との婚姻などによって外国の国籍を取得した日本国民(例:生まれたときに母が日本国籍で,カナダ国籍の父から認知された子)
(5) 国籍取得の届出によって日本の国籍を取得した後も引き続き従前の外国の国籍を保有している人

(注1)父系血統主義とは,その国の国籍を有する父の子として生まれた子に,その国の国籍を与える主義です。
(注2)父母両系血統主義とは,その国の国籍を有する父又は母の子として生まれた子に,その国の国籍を与える主義です。
(注3)生地主義とは,その国で生まれた子に,その国の国籍を与える主義です。

要するに、ハーフは基本的にこの二重国籍をもつものに該当します。

(※ 自分が生まれたとき、両親が日本国籍のみを所持している状態ならばこれに含まれません。)

二重国籍は放置していたらどんな問題があるのか?

法務省が「国籍を選択してください」といっているくらいだし、二重国籍は解消しないといけないのではないか?と感じる方も多いかもしれませんが、いままで一般人が二重国籍で罪に問われた事例はありません

日本には国籍法というものが存在し、その中で、

重国籍の人に対しては、外国籍を離脱するよう法務大臣は催告をすることができる(国籍法15条1項)

というものがありますが、あくまで催告することができるだけであり、これまでも二重国籍は黙認されているというのが現状です。

しかし、今回のテーマは、二重国籍が問題か否かではなく、二重国籍という呼び方がどうなのかにスポットを当てたいため、法律的な問題提起はこの程度にしておきます。

(これより先は、法律を一切考えない持論です。)

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人をハーフと呼び、国籍を二重と呼ぶ謎

ハーフは、半分という意味があります。それに対して、二重はダブルです。

現在は、ハーフのことをダブルと呼ぶようになり始めている流れもあるようですが、一般的に広がっているのは、ハーフという呼び方だと思います。

個人的には、ダブルであるほうがほかと比べて2倍だからお得な感じがするので好きですが、人をハーフと呼ぶのにも関わらず、国籍を二重と呼んでいるのは少し矛盾があって違和感を覚えます。

それなら国籍もハーフにしたらいいじゃないの

世の中には、ハーフ&ハーフというお得なセットがあります。

みなさんは、照り焼きチキンピザとプルコギピザがそれぞれあったら、これを二重ピザと呼びますでしょうか。(国籍の話で紛らわしいですが、話題はビザではなくピザです。)

2種類手にしたときあえて呼ぶならば、ハーフですよね。照り焼きチキンはチキンで、プルコギはビーフです。同じ肉ですが、似て非なるものなのです。

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二重国籍が問題なら片方を捨てないといけない

話がそれましたが、国籍が二重であることが問題ならば(そもそも国籍のなにが”重なっている”のかわかりませんが)ハーフや二重国籍所持者は、どちらかの国を捨てないといけません。

もちろん国によっては、あいまいな表現をしており、日本でも黙認されているため、やり過ごすことはできますが、今後どうなるかわかりませんし、二重国籍は問題なので選択してくださいと迫られたときは、どうすべきか迷うはずです。

2つの国があって、どちらの国も自分を作っている根源だとしたら、その国籍を選ぶことはそんなに簡単な話ではないはず。

生まれも育ちも日本であるならば、さらっと日本国籍を選びそうになりますが、一歩立ち止まってみると、しっかりとした説明もなく、選択を迫られていることに違和感しか感じません。

実際、この記事を書き始めてから、やっぱり二重国籍はなにが問題かよくわからないし、調べたくもないと思ったので、持論展開に逃げた感あります。

二重国籍は国籍離脱ではない解決策があるはず!

二重国籍は、国籍を離脱する以外にも解決策はあるはずだと思います。

国籍を”離脱する”という言い方にも違和感を感じざるを得ませんが、二重国籍は問題視されるべきではなく容認されて受け入れられる形へ変わっていってほしいです。

もちろん、国の決め事に関わる人物が二重国籍であれば、それは国同士の駆け引きになんらかの影響があるのではと思われても仕方がないかもしれません。

正直二重国籍関係なしに、そんな国同士の駆け引きはあるはずなので、目立って問題視される必要もないとは思いますが、注目は集めてしまうのかもしれません。

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国籍を考えずに自由に生きられる日本へ!

しっかりと二重国籍を調べずに書き始めたため、尻切れとんぼのような終わり方をしてしまいそうですが、とにかく、二重国籍が問題視されることよりも、二重国籍という呼び方等々に違和感しか感じません。

もっとあらゆる人が自由に尊重されて、幸せに生きられる。そんな日本になっていくことが、よりよい世の中になっていくことではないでしょうか。

この尻切れとんぼのような終わり方の反省も込めて、近々二重国籍問題の記事も公開します。

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