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私の父はオランダ人です。
父はオランダだけでなくスイスやドイツ、フランスなどでも仕事をしていたので、私も小さいころは両親と一緒に世界中を引っ越して回っているような状態でした。
目次
ハーフならではの悩み
学校で感じるハーフの悩み
高校を卒業してから、両親と一緒に日本に帰国し、日本の大学に進学したのですが、そこではハーフの人が珍しいのか、質問ぜめに合いました。
まだ、私の名字を見て「お父さんとお母さん、どちらが外国の人なの?」と聞いたり、「お父さんはどこの国の人?」と聞いてくるのはいいんです。素直に答えられることなので。
でも、先生の中には、露骨に「あなたは何人なの?」と聞いてくる人もいます。
先生からのめんどくさい話
課題の相談をするために教卓に資料を持っていったら、いきなりこの質問をされたのです。
すごく失礼だと思いませんか?別の先生ですが、私のいないところで、「私も、お母さんはおフランスなのよーとか言ってみたいわあ。憧れる!」と言っていた人がいたようです。
私はハーフを特別視してほしくないし、そういう目で見られるのが嫌です。
英語が話せることで感じる独特な悩み
あと、私はインターナショナルスクールに通っていましたし、海外では日常生活で英語が必須だったので、意味が通る程度には英語が話せます。
しかし、日本の同世代の子が全然英語を理解していなかったのにはびっくりしました。
大学生なのに…と正直思ってしまいました。
クラスメートが「ハロウィン」のつづりを間違えたり、「He has a pen」を「Hi hava pen」と書いていたりと、あまりにも英語ができないので、先生の一人が私に「あなた、みんなの英語を間違っていないかチェックしてあげて!」と頼んできたほどでした。なぜ私が英語の先生をしなくてはいけないんだろうと、悶々としました。
クラスメートから英語について頼られる悩み
あと、そういう英語の苦手なクラスメートたちが、日本語の文章を作ってきて、それを英語でどういうのか、という質問をしてくることが多いのですが、ちょっと英語で話しただけで、「さすが!めちゃくちゃ発音うまい!」と褒めまくります。
私の英語は、本当のところはネイティブの人が聞いたらちょっとカタコトに感じられるレベルのものです。
英語をほんの少し話しただけですごい人扱いしてくるのはちょっとおかしいのではないでしょうか。
ハーフは美女というイメージが悩み
また、日本ではハーフの女性がモデルとして活躍するなど、美人のイメージがとても強いですよね。
これはテレビなどが作った印象だと思っています。
なぜなら、私は全然かわいくありませんし、そういう人だってもっとたくさんいるんです。
ところが、日本ではハーフの人はこういう顔でなければ、という固定観念があるのでしょうか。がっかりされることもありますし、私は特に日本人の母の顔に近いので、「外国の血が入っているように見えないよ」とか「妙に片方の親だけに似ている子どもだと思ったわ!」などと言われることがあって、正直かなり腹が立ちます。
ハーフであるドイツのことを全然知らない友達に悩み
あとは…私はオランダに近いドイツにも長く住んでいて、父親の親戚もドイツにたくさんいます。私はドイツが大好きで、言葉も食べ物も、そこでできたたくさんの友人も愛しています。
しかし、みんなドイツのことを全然知らないみたいなんです。
また大学のクラスメートの話になりますが、あるときドイツの話をしてほしいと言われたので、現地で流行っている歌手の名前などを教えてあげたのですが、その子(男の子です)が「ドイツって言うと、ゾウとかターバンのイメージしかないよな」と言ってきました。
全く違ったイメージに悩み
私は最初、わけが分かりませんでした。なぜヨーロッパの国なのに、ターバンが出てくるのかと…。
よくよく聞いてみると、彼はドイツのことをインドだと思っていたのだそう。全然違うじゃん、と私は呆れてしまって、しょうがないのでドイツで撮影した写真を彼にたくさん見せて、こういうクリスマスマーケットなどがキレイなんだよ、と説明しました。
ところが、こういう間違いをしていたのは彼だけではありませんでした。
理解してほしいと思うのはハーフ独特な悩み?
これも同じクラスの女子で、美術の授業でインドをテーマにしたイラストを仕上げてきた子がいました。
その子が作品を授業で発表するとき、なんとそのイラストを「ドイツをテーマにしました!」と紹介していて、最後までずっと国名を「ドイツ」と言っていました…。
ドイツとインドはヨーロッパとアジアで全く別の国です。なぜみんな間違えるんでしょうか。
文化への勘違いも悩みの種
他のクラスメートにも、「ドイツはお肉が主食なの!?」とまじめな顔で聞かれたり、「ドイツって基本的には英語が使われているんだよね?」と聞かれたり、本当になんでこんなにみんな世界のことを知らないのかな、とびっくりするようなことを言われます。
ドイツではパンが主食として食べられています。ヨーロッパでは一般的なことなんですよ。
ドイツにはドイツ語がありますし、オランダにはオランダ語があるんです。海外で暮らしていたハーフの私にとっては、日本の大学生にもっと知っておいてほしいと思うことが多いですし、先生たちにも外国出身の人への偏見を持たないでほしいなと思います。
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